|
小半(こなか)ら(酒)
半らは一升の半分(5合)、小半らはその半分で2合5酌。江戸っ子や、粋でいなせな人たちは、“こなからで丁度良い”などど使っていたそうです。
|
呑口
樽や酒の容器の下に、酒の出し入れのための穴があいています。この穴を呑穴といいこれをふさぐ栓のことを「呑口」といいます。
|
初呑切り
酒を検査するため、タンクの呑口を開けることを「呑切り」といいます。日本酒は気温が上昇し酒質が変化しがちな6月頃に「初呑切り」が行われ、月一回ごとの「呑切り」を経て最も飲み頃になる秋に出荷されます。
|
秋あがり
4〜5月頃火入れをし貯蔵をしたお酒が秋になって熟成し、香味が整い味も丸くなって酒質が良くなってくることを「秋あがり」といいます。また、秋晴れするともいわれています。
|
冷やおろし
「冷やおろし」とは樽詰品しかなかった時代、気温が下がり、蔵の中の品温も同じくらいになった頃にそのまま販売用の小樽に詰めて出荷された酒のこと。酒蔵は真夏でもさほど品温は上がりませんが、外気が冷えて酒の温度と同じくらいになった頃、気温による酒質の変化が心配ないとして「火入れ」をせず市販されたのが「冷やおろし」なのです。昔から酒通はこの「冷やおろし」を待ち焦がれ、珍重したといわれています。
|
角打ち
「中山安兵衛角打ちの枡」というのが高田の馬場の酒屋に残されていたそうです。のちの、堀部安兵衛が叔父の仇を打つために、枡酒をひっかけて馳せつけた、という講釈の一節ですが、枡酒を飲むことを角打ちと言ったことがうかがえます。枡は角から飲むため、この言葉が生まれたと思われますが、それは角から飲むのが飲みやすかったからでしょう。なお、枡は四指の上に乗せるようにし、親指を軽くフチに掛けて持ちます。遊び手は、反対側の側面に添えます。
|